道徳とは
今から3,000年以上前に地上を去った高級霊シルバーバーチは、イギリスでの交霊会において参加者から「現代ほど不道徳があらわな時代はないと主張する人がいますが、霊界でもそう見ておられるのか」との質問に対して、次のように述べています。
不道徳とはいったい何なのでしょう。
あなた方が道徳的だと考えていらっしゃることが私たちから見るとたいへん非道徳である場合もあります。
そこに物の見方の問題があります。
私にとって道徳とは、その人がそれまでに悟った最高の原理に忠実に行動しようという考えを抱かせる努力目標のことです。
それは親切であろうとすることであり、手助けをしようとすることであり、人の心を思いやることです。
もとよりそれは人の心を傷つけたり感情を害することではありません。
いかなる形においても人の進歩を阻害することであってはならないことになります。
後になって恥ずかしく思ったり、自分が手にした真理に忠実でなかったと思うようなことをしてはいけないということになります。
私が理解している道徳とはそういうものです。
説くとすればそう説きます。
今の社会がこれまでに比べて道徳的か非道徳的かの問題は、道徳というものついての解釈次第で違ってきます。
本質において、ある面では経済的ならびに霊的に向上していながら、別の面では遅れていることもあります。
進化というものは一直線に進むものではないからです。
(引用;シルバーバーチの霊訓(8)より)