良心のささやきの根源
私たちが死後に霊界に戻ると、地上の生活での記憶の一切が思い起こされます。
そして、自分の犯した過ちや苦しみの原因がわかります。
こうすれば過ちを犯さずに済んだであろうということもわかってきます。
こうして、自分が達成できた霊的進歩の状況が分かるのです。
そうすると、もう一度人生をやり直したい、今度こそ過去の失敗を償いたいと思うようになります。
過去には失敗したけれども、それと同じ試練をもう一度試みたい、あるいは自分の進歩に役立つような試練を受けたいと希望するようになるのです。
そして、地上へ再生した際に自分の守護霊、指導霊となる霊に自分が前生で犯した失敗について、何らかの直感を与えてくれるようにお願いします。
この直感とは、悪い考え、罪ある欲求としてしばしば自分の心に起きますが、自分は本能的にこれを拒絶します。
これが、良心のささやきです。
この良心のささやきこそ、過去の失敗をもう一度繰り返さないようにとの警告です。
新しい人生において、不屈の意志でこの試練に耐え、誘惑に抗して失敗を犯さなかったときに霊的進歩を遂げ、再び霊界に戻った時にそのことを確認するのです。
(参照:『霊の書〈上〉―大いなる世界に』)