生命の源
私たちの生命の源とは、何なのでしょう。
心臓が動いているから、生きているのでしょうか。
では、心臓は何によって動かされているのでしょうか。
脳が心臓を動かしているのでしょうか。
では、老衰で死ぬ時には脳が心臓の動きを止めるのでしょうか。
今から約3,000年前に地上を去った霊界からの使者シルバーバーチは、この疑問に次のように答えています。
私たちは、霊が生命を吹き込んでくれたおかげで共通の絆を与えられているのです。
そのことによって全世界の神の子が根源において結ばれていることになるからです。
人間が地上でも、そして死後も生き続けることを可能にしているのは、神を共通の親として、全人類を一つの家族に結び付けているのと同じ霊力なのです。
その崇高な事実こそ私たちが啓示しようとしている真理です。
あらゆる物的差異、あらゆる障害、あらゆる障壁を超えるものです。
肌の色の違い、言語の違い、国家の違いを超越するものです。
物的存在の表面の内側に、断とうにも断つことのできない同胞性で全人類を結び付けている、共通の霊的属性があることを教えております。
今の地上世界には、ぜひともこの真理が必要です。
その理解さえ行きわたれば、戦争は無くなります。
世界中ではびこり過ぎている利己主義と貪欲と既得の権利が撲滅されます。
人間の唯一の、そして真の尊厳すなわち霊性が、今はびこっている低俗な物的価値基準に対する優位を発揮するようになります。
その理解が行きわたるにつれて、無限の豊かさと輝きと崇高さと愛と指導力と治癒力とを秘めた霊の力がそれだけ多く発揮され、これまであまりに永い間混沌と災禍をもたらしてきた無知と迷信を駆逐していくことでしょう。
もしも霊力が働かなくなるようなことがあったら、地球は回転を止め、四季は巡ってこなくなることでしょう。
もしも霊力が働きを中止したら、太陽の炎は消滅し、月はあの幽玄な輝きを見せなくなるでしょう。
もしも霊力がしくじることがあったら、種子は花を咲かせず実を結ばなくなることでしょう。
(引用:シルバーバーチの霊訓(9)より)