死刑制度に対する霊界の見解

死刑制度については、地上界においても意見が割れています。

重い罪を犯した人には、死刑という厳罰で処するべきということで、日本でも死刑制度が維持されています。

また、死刑制度は犯罪の抑止力としての効果があるという意見もあります。

3,000年以上前に地上を去ったシルバーバーチが、死後の世界の真実と人がこの世に生を受けた真の目的などを伝えるために、イギリスのバーバネルという霊媒を通して様々なことを語った語録をまとめた『シルバーバーチの霊訓』という書籍があります。

この『シルバーバーチの霊訓』の中に、交霊会の中で死刑制度についての質問に対して、語った部分があります。

質問;死刑制度は正しいとお考えですか。

シルバーバーチ;いえ、私は正しいとは思いません。死刑制度は合法的殺人を許していることでしかありません。

個人が人を殺せば罪になり国が人を処刑するのは正当という理屈になりますが、これは不合理です。

質問;反対なさる主な理由は、生命を奪うことは許されないことだからでしょうか。それとも国が死刑執行人を雇うことになり、それは雇われた人にとって気の毒なことだからでしょうか。

シルバーバーチ;両方とも強調したいことですが、それにもう一つ強調しておきたいのは、いつまでも死刑制度を続けているということは、その社会がまだまだ進歩した社会とは言えないということです。

なぜなら、死刑では問題の解決になっていないことを悟る段階に至っていないからです。

それは、もう一つの殺人を犯していることにほかならないのであり、これは社会全体の責任です。これは処罰にはなっておりません。ただ、単に別の世界へ突き落しただけです。

質問;そのうえ困ったことに、そういう形で強引にあの世へ追いやられた霊による憑依(ひょうい)現象が多いことです。地上の波長に近いためすぐに戻ってきて誰かに憑依しようとします。

シルバーバーチ;それは確かに事実なのです。霊界の指導者が地上の死刑制度に反対する理由の1つにそれがあります。

死刑では問題を解決したことになりません。さらに、犯罪を減らす方策ーこれが方策といえるかどうか疑問ですがーとしても実にお粗末です。

そのつもりで実行しながら、それが少しもその目的のために役立っておりせん。残虐行為に対して残虐行為を、憎しみに対して憎しみをもって対処してはなりません。

常に慈悲心と寛恕と援助の精神をもって対処すべきです。それが進化した魂、進化した社会であることの証明です。

(引用;シルバーバーチの霊訓〈6〉より)

人間は死亡した後も、地上での経験を記憶して、地上での意識を持続して生きていく永遠の魂であるという事実に照らし合わせれば、死刑制度により強引に犯罪者をあの世に送り込んでも、それは問題の先送りであり、根本的な解決にはなっていないということです。

犯罪の被害にあわれた方のご両親がインタビューを受けて、犯人に対する怒りや憎しみではなく、犯人が一日でも早く更生することを期待するというような発言をされるのを聞くと、立派な方だと思いますが、こういう方は進化した魂、すなわち人格、霊格が高いということなのです。