私たちの諸悪の根源は、利己主義にあります。

私たちの日常生活において進歩を求めるのなら、利己的な考えを排除しなければなりません。

利己的な心こそ、正義、愛、奉仕といったすべての善きことを、台無しにしてしまうのです。

利己主義は地上に生まれてきている私たちの未発達性に起因するもので、何度も地上に再生して浄化を重ね、利己主義を払い落としていくケースもあります。

実際には、この地上で利己主義を脱して、利他の心で奉仕に貢献している人がたくさんいます。

しかし、そういう人はほとんど人には知られません。

美徳というものは、人前に派手にひけらかすことを好まないものだからです。

人が利己主義を脱却すれば、兄弟のようになり、他人を傷つけることなく、相互に助け合うようになります。

人間の不完全性の中で、最も根絶の難しいのが利己主義です。

なぜなら、利己主義は物を所有したい、消費したいといった物に対する欲望と深く結びついているからです。

人間の精神生活が物質的生活より優位になっていくにつれて、利己主義は少しづつ弱まっていくのでしょう。

現在のように、利己主義が氾濫する世の中では、感謝もあまりしてくれない他人のために、自分の利益を犠牲にすることは、よほどの徳がなければできることではないかもしれません。

しかし、最終的に幸福を手に入れることができる人は、この徳を有する人なのです。

(参考文献;「霊の書」)