人間の本質は霊魂です。

地上では肉体という重い鎧(よろい)をまとって生活していますが、その本質は非常に軽やかで行動や言動に制約のない霊魂です。

私たちは永遠に生き続ける霊魂なのです。

地上での死を迎えた後も、地上での記憶をそのまま持ち続けて、霊界での生活を続けます。

そして、ある人はそのまま霊界での生活を続けていくことになりますし、ある人は地上での生活でやり残したことがあるため、自ら地上での学習をやり直すために再生するのです。

私たちがこの世で犯す誤りは、私たち自身の霊の不完全さに原因があります。

不完全さとは道徳的にまだ未熟ということで、時間の経過の中で、道徳的な未熟さを解消していくのです。

地上生活で私たちは、苦しい試練を経ることにより霊の不完全さを解消するために生きているのです。

そして、この不完全さのために、私たちは未発達霊のささやきに身をよろめかしてしまうのです。

未発達霊は私たちの不完全さを利用して、私たちが自分に課した仕事を失敗させようと、試みます。

もし、私たちが未発達霊の悪しき誘惑に打ち克てば、私たちの霊は一段高いステップに上ることができます。

誘惑に敗けてしまえば、旧態依然、良くはならず悪くもならずという状態が続きます。

何度繰り返してもうまくいかない状態が続くのです。

この同じ試練の繰り返しで、人間の進歩は停滞します。

私たちが自己を改善することで、不完全さが消えていくのです。

そして、私たちを悪に誘い込もうとする未発達霊に手がかりを与えなくなります。

私たちの精神力の絶え間ない強化により、悪霊は私たちに働きかけることをあきらめるのです。

地球は、善霊よりも悪霊が肉体をまとって生きていることが多く、霊界の中でも最も遅れた世界の一つです。

我(が)の強さが一般的な傾向となっていて、利己的な人間が目立ちます。

地球は、霊界の中では、学校に例えると小学校レベルということになります。

小学校で、基礎的な学習をして卒業できると、次のステップに進むことができるのです。

地球で十分な成果を上げることができなかった場合は、改めて地球での学習をやり直すことになります。

もちろん、誰かに強制されるわけではなく、死後に自分の人生をフラッシュバックのように思い返し、自分が地上で学ぶべきことを学べたのかを振り返り、やり残したことがあると判断すれば、自ら地球への再生を選択するのです。

できることなら、この地球上で学ぶべきことをきちんと学び、再生することのないように最善を尽くしたいものです。

もっと、高い世界へステップアップできるように、徳を積むのです。

利己的な生き方ではなく、利他の心をもって、世のため人のために尽くすのです。

そうして、ステップアップした世界は、この地上よりもはるかに素晴らしい善に満ちた楽園のようです。

(参考文献;「霊の書」)