ベジタリアンは理に適っている
今から3,000年以上前に地上を去った霊界からの使者シルバーバーチは、交霊会の参加者から動物界になぜ弱肉強食というむごたらしい生き方があるのかと問われ、次のように答えています。
動物界には、見た目には残虐と思える食い合いの形をとっているケースがあります。
が、進化するにつれてその捕食本能が少しずつ消えていきます。
先史時代をごらんなさい。
捕食動物の最大のもの(恐竜)が地上から姿を消し、食い合いをしない動物が生き残ってきております。
これにはもう一つ考慮すべき側面があります。
そうした動物の世界の進化のいくつかの面で人類の進化が関わっていることです。
すなわち人類が進化して動物に対する残忍な行為が少なくなるにつれて、それが動物界の進化に反映していくということです。
続いて、生命活動の目的が愛と慈悲の心を学ぶことにあるのなら、なぜ大自然は捕食動物のような悪い見本を用意したのかという質問に対して、次のように答えています。
大自然が悪い見本を用意するようなことはしません。
大自然は宇宙の大霊すなわち神が顕現したものです。
神は完全です。
神の摂理も完全です。
大自然は、その本来の仕組み通りに働けばかならずバランスと調和が取れるようになっているのです。
人間が自然と調和して生きれば、地上はパラダイスとなります。
たしかに捕食動物はいますが、それは”適者生存”の摂理の一環であり、しかも大自然の摂理全体のほんの小さな側面に過ぎません。
自然界の本質は協調です。
共存共栄です。
たとえてみれば人間は地球の庭師のようなものです。
植物の本性に合わせて手入れをしておれば庭は美しくなります。
今では人間が捕食動物となっています。
何百万年もの歴史の中で人間ほど破壊的な生物はおりません。
更に、参加者から殺虫剤の使用の是非について問われ、次のように答えています。
すべての生命に敬意を抱かねばならないことは言うまでもないことですが、これも動機と程度の問題です。
特殊な環境において病気の原因となる虫が発生するので殺虫剤を使用するという場合は、その動機は正しいと言えます。
生きるための環境条件を確保する必要を考慮に入れなければいけません。
たとえばダニが発生した場合、その家に住む者の健康を確保するという動機からであれば、スプレーして駆除してしまった方がくつろいで暮らせます。
ベジタリアンは大自然の摂理に適っているということです。
(引用;シルバーバーチの霊訓(8)より)