死後のストーリー

私たちが死ぬ時は、だいたい次のような経緯をたどるようです。

死ぬ時が近づいてくると、安らかさと落ち着きを覚えて、病気であっても痛みがなくなり、快く運命に身をゆだねる心境になります。

地上での勉強が終わった、これで試練と苦痛から解放されるという認識が、心の平穏を産み出すのです。

何となく、身が軽くなり、やがて自分が上昇し始めるのを感じます。

下を見下ろすと、自分が病室のベッドに横になっているのが見えます。

その体と自分とは、銀色の細いひも状のようなものでつながっています。

それが、いわゆる生命の糸(玉の緒)です。

自分が上昇するにつれて、その紐も伸びます。

次第にひもの輝きが薄れ、やがて消えます。

死ぬ瞬間です。

肉体との縁の切れた後、この世に別れを告げて、さらに上昇しはじめます。

そのうちに指導霊が迎えに来てくれます。

その指導霊と一緒になおも上昇していきます。

やがて、先立った肉親縁者や友人、知人が迎えてくれます。

みんな笑顔で地上界での労をねぎらうように温かく迎えてくれます。

そこが霊界です。

故郷へ戻ってきたのです。

みんな最盛期の容姿をしています。

40代の働き盛りの姿をした男性もいれば、20代の魅力あふれる女性もいます。

死んだ後には、老齢と病を象徴する痛々しい姿から、それぞれが最高の容姿に変わるのです。

腰がまっすぐに伸び、顔のしわも消え、働き盛りの元気はつらつとした姿になります。

そして、その姿を永遠に維持するのです。

このようにして、旧知を温め、友情を確かめ、再会の喜びを心ゆくまで味わいます。

時の経過とともに、今度は新参者を迎える側になり、新たな環境への適応を手助けしてあげることになります。

すっかり、新しい環境になじみ、そろそろ地上生活のおさらいをしてもいい時期が来ます。

そこで、指導霊と一緒に一つ一つ点検して反省します。

その結果、さらに一段高い次元の世界へ進む資格があると判断するかもしれませんし、まだまだ経験が足りないと判断するかもしれません。

他人への思いやり、謙虚さ、奉仕の精神等が不足しているかもしれません。

そうなると、再び地上へ戻った方がよいという結論になります。

そして、その機の熟すのを待ちながら地上への再生の準備にかかるのです。

こんどの人生では、身障者としての生涯を選ぶかもしれません。

DVの被害者としての人生を選ぶかもしれません。

あるいは起業家として成功する生涯を選ぶかもしれません。

みんなそうやって、自分の人生を自分で選んで生まれて来るのです。