私たちは、お金持ちを見て、自分もああなりたいと羨(うらや)みます。

しかし、お金持ちが利己的でお金を自分の為だけに使うと、その人の前途には転落の人生が待ち構えています。

最近、テレビで「しくじり先生」と題して、人生をしくじってしまったタレントを紹介する番組をやっていますが、やはり若くして成功し、大金を手に入れることで驕(おごり)りやうぬぼれなどが芽生え、結果的に坂道を転げ落ちるように転落してしまうことが多いのでしょう。

「奢(おご)れる者久しからず ただ春の夢のごとし」(平家物語)です。

ただし、人前で自分のしくじり体験を話せるようになるということは、最悪の状況を脱した事を意味しています。

転落人生のどん底の段階では、悔しさや歯がゆさなどの感情がつのり、何故こうなってしまったんだろうという自問に対して、他人や環境のせいにして自分には非はないと考えがちです。

そして、そのままいつまでも悲嘆にくれる人生を送ってしまう人もいます。

一方で、最初は自分以外に原因を求めますが、次第に目が覚め自分にすべての原因があったのだと気づく人もいます。

転落人生のどん底の中で、光を求め、書物を読んだり、他人から学び、人生の真理に気づくのです。

そういう人は、過去の自分を反省して自分の考え方や生活態度を改めます。

人生で転落してしまった原因は自分にあったのだと気づくことで、将来を善くするには現在の自分を善くすることが大切だと考えるようになるのです。

本人が気づいているかはわかりませんが、この世を支配する原因と結果の法則(因果律)に従って、生きていくようになるのです。

善き原因となることを考え、行動しはじめるのです。

そうすることによって、善き結果を手にすることができるようになるのです。

宝くじで1等を当てて、一夜にして大金持ちになる人がいますが、これは天からの試練の一つです。

そのお金を自分の欲望を満たすことだけに使う人は、あっという間にお金を使い切ってしまい、元の木阿弥となります。

そのお金を寄付するなど、他人の為、世の中の為に使う人は永遠の繁栄を手にすることができるのです。

「あぶく銭身につかず」ということわざがありますが、大金も本人にそれを受け入れるだけの器がなければ、あっという間になくなってしまうのです。

 

人のため、世のためになる善きことを行うことで、善き結果を手に入れることができるのです。

自分の欲望を満たすだけの利己的な考えや行いは、相応の報い(結果)をもたらします。

だからこそ、今が大切なんです。

今、この瞬間に善きことを思い、善きことを為すということを継続していくこと、習慣にしていくことが善き結果をもたらす人生を送ることになるのです。