今を精一杯生きること
私たちには寿命というものがあります。
この地上で生活できる限られた時間です。
人生100年時代と言われていますが、それは統計上の目安であって、決して私たち全員が100歳まで生きるわけではありません。
60歳で亡くなる人もいれば、120歳まで生きる人もいます。
私たち1人ひとりに寿命があり、この世に生を受ける前には寿命を認識していましたが、この世に生まれてくると寿命を忘れてしまいます。
極端な話、明日事故で死ぬことかもしれないのです。
私たちにできることは、いつ死んでもういいように準備をしておくことです。
毎日を今日が最後という覚悟で生きるということです。
目の前のこの一瞬一瞬に全力を注ぐのです。
過去を思い煩っていてもしょうがないのです。
もう過ぎ去ってしまったのですから。
過去に起きたことは何一つとして変えられないのです。
愚かなことをし、バカなことを言い、過ちを犯し、しくじりもしました。
けれども、今さらどうしようもないのです。
できることは、そうした体験から教訓を学ぶことです。
過去はいろいろなことを教えてくれます。
過去の辛い体験は、私たちを成長させてくれました。
原因と結果の法則(因果律)の働きも過去から学ぶことができます。
このような過去があるから、今の私たちがあるのです。
まだ来ない未来のことを思い煩うことも無意味です。
なぜなら、まだ私たちの前に訪れてきたわけではないからです。
もし、明日のことを思い煩っているとしたら、それは妄想にしかすぎません。
自分に明日があるのかどうかもわからないのですから。
現実になっていないことを思い煩っても意味がないのです。
私たちが影響を及ぼすことができるのは、今この瞬間だけなのです。
だから、この一瞬一瞬を精一杯生きることが大切なのです。
その積み重ねが、善き未来を創り出すのです。
そして、1日が終わったら、無事に終わったことに感謝するのです。
今日という日は2度と来ないのですから。
1日1日を今日が最後と思って、大切に生きることです。
明日この世を去ることになっても、悔いを残さないように。