92歳の今も健康運動を続ける東城さんが伝えたいこと
92歳の今も現役として『あなたと健康』を発刊し続けている東城百合子さん。
東城さんは24歳で肺結核になって死にかけました。
お医者さんからは栄養を採れ採れって言われましたが、決して良くなりませんでした。
高タンパク高カロリーの動物性のもので体力をつけたって、血液が汚れるからダメなんだそうです。
その時に東城さんのお兄さんの友人のお医者さんが、自分が腎臓結核で死にかけた時に、玄米食で治ったという話を聞きました。
「玄米には必要な栄養成分は揃っているんだから、あとは野菜を主役にして、味噌汁を飲んでいれば大丈夫だ。
頭を切り替えて自然に帰れ」と叱られて実践してみたら、2年で治ったそうです。
東城さんはこの自然療法さえあればこれからもやっていけると確信して、健康運動を始めました。
また、東城さんは、自分が大変な時に助けてくれた人が経営する会社が倒産した時に、東城さんが家を担保に保証人になり1億円を引き受けました。
東城さんの先祖には倒産した人もいるし、離婚も東城さんの代を含めて4代続いていました。
だから、この1億円は、たぶん先祖が返さないで残ったお金だなと思いました。
自分の代で片付けないと、息子の代にも禍(わざわい)が及んでしまうと思い、東城さんが全財産を使ってでもお返ししますからとお墓に誓いました。
そうしたら、不思議に本が売れる、月刊誌の申し込みが多くなる、病気の治った人がお礼を送ってくれるなどして結局返すことができました。
東城さんは、次のように振り返っています。
「やっぱり、人の為に何かやっていないと、こうはならないんじゃないかと思います。
きっと健康運動を通じて、たくさんの人に喜んでいただいたことが良かったのでしょう。
お金というのは、自分の懐に入れたら詰まってしまう。
でも、天が喜ぶように世の中に回していくと、喜びが喜びを生んで喜んでまた入ってくるんですよ。
無事に1億円が片付いたことで、あぁ天は見てる、先祖はちゃんと見守ってくれてるんだと思いました。
それが私の原動力です」
(参照:『致知』3月号より)
お金を人の為に使うと、そのお金は必ず戻ってくるということです。
しかも利息が付いて戻ってきます。
自分の欲を満たすために使ったお金は戻ってきません。
お金に限らず、何か人の為にしたことには、必ず相当のご褒美があります。
これを善因善果といいます。