このブログでも一度紹介した陶芸家の北川八郎さんが、46日間の断食をした時の体験を次のように語っています。

当時は断食をする人は周りにいなかった。

専門書もなかった。

ただ、内なる声に従い、3日、1週間、20日と断食をし、瞑想を続けるうちに、次第に自分の内なる声が鮮明に聴こえるようになってきたんです。

その声をもっと聴きたい、という衝動に突き動かされ、41歳のとき43日間水だけの断食を行いました。

しかし、大失敗でした。

なぜ失敗したのか。

欲があったんですね。

記録をとるとか、痩せたらこんな体になるとか。

自分の人生を立て直そうと、何かを必死に追い求め、神様にお願いばかりしていました。

ただ痩せただけで何も変わらず、こんな辛いことはやめようと思いました。

ところが、不思議と、再び内なる声が聴こえてきて、導かれるままに43歳の時に2回目の断食を46日間行いました。

心を整えると余裕が生まれたんですね。

1回目と違って恐れも不安も何もなかったですね。

15日か20日が過ぎた頃から、自分の中の欲がきれいに流されて、精霊や聖賢が守ってくれていることが感じられるようになり、脳の中の知識を超えた、知恵に接することができるようになったんです。

それに気づいたときに、様々な現象が降ってきました。

まず、山奥で出会う人たちが私に向かって手を合わせていくんですね。

なぜかと聞いてみると、あなたはすごい目が澄んでいると言われました。

それで、私の周りには蝶や小鳥が集まるようになってきました。

黒アゲハチョウが20羽ほど寄ってきたので、どこから来たのと聞くと、50メートルも離れたところから飛んできたみたいなんです。

どうして私の存在がわかったのかと聞くと、「あなたのオーラは薫(かお)るんです」と言われました。

断食を始めて30日を過ぎた頃だと思います。

1日1キロずつ痩せて、お臍を押すと背骨に手が触れる。

がりがりですからもう動けないんですね。

私が倒れているとトンボと目が合って、微笑みながら頑張れと励ましてくれました。

体に触れてエネルギーを分けてくれました。

気がつけば、他の生物や花たちと日常的に心が通じるようになったんです。

その時に、もう一つ教えられたのは、私たちがこの地球上にいられる時間は本当に短く、その僅かな一瞬の中で、私たちは地球に滞在して学ぼうとしている魂すぎないということ。

「日本という楽園に生まれてきたのに、お金儲けや成功に固執して、不平不満や文句ばかりを言って、なぜ人生を楽しまないのか。

地位とか名誉は全部置いて、いまいる世界に集中しなさい」と宇宙の声が聴こえてきたんですね。

(参照:『致知』2017年7月号より)

私たちは地球に滞在して学ぼうとしている魂であることは、このブログでも紹介しているシルバーバーチの霊訓の中でも述べられています。

北川八郎さんは、46日間の断食という特異な体験をすることで、霊界との通信ができるようになったのだと思います。

「断食をすることにより精霊や聖賢が守ってくれていることが感じられるようになり、脳の中の知識を超えた、知恵に接することができるようになった」と述べています。

精霊や聖賢とは、シルバーバーチの言葉を借りれば守護霊、指導霊などのことです。