パナソニックを1代で築き上げた松下幸之助氏にこんな話があります。

松下幸之助氏がまだ若い頃、船に乗っていてよろめき、海に落ちてしまいました。

泳げないのでアップアップしていたら、船が気づいて戻ってきてくれて助かりました。

その時、松下氏は自分はなんて運が強いのだろうと思いました。

船が戻ってきてくれなかったら、泳げない自分はおぼれ死んでいただろう。

また、落ちたのが春の海だったからよかった。

これが冬の海だったら船が戻る前に凍え死んでいただろう。

自分は本当に運が強い。

この運の強さで、自分はこれから人生のいかなる困難も乗り切っていけると確信しました。

同じような状況に遭遇した時に、海に落ちるなんて、自分はなんて運が悪いんだろうと思う人もいるでしょう。

物事には必ず表と裏があります。

松下幸之助氏のように海に落ちたことを運が強いと前向きにとらえるか、運が悪かったと後ろ向きにとらえるかでは、雲泥の差があります。

このような思考法の違いは、ひとつひとつの出来事においては小さな違いかもしれませんが、長期的に見ると大きな違が生じてきます。

運が強いと考える人は更に運が強くなりますし、運が悪いと考える人は、さらに運が悪くなります。

松下幸之助氏は中村天風に師事していましたが、中村天風の積極思考の影響もあったと思われます。

松下幸之助氏は、会社の採用面接で、「自分は運が強い」と思う人を採用したそうです。