私たちが自分の国に愛情を持つためには、自国が世界で最も美しく最も善い国であり、一度も間違いを犯したことがない国である必要がどこにあるか。

自分の国だから愛する、それ以外に何の必要もありますまい。

早い話が、子は親を、親は子を、夫は妻を、それが世界で最も立派であり、最も優秀であり、最も美しいから愛するのか。

そんなことはありますまい。

かつて保守論壇の象徴的人物だった福田恆存(つねあり)さんが愛国心について述べた言葉です。

国を愛するのは人としてごく自然な行為であり、そして愛国心は他国との優劣の比較によるのではなく、その国に生まれたという宿命観に立脚すべきと説かれています。

(引用;『致知』2017年1月号より)