北川八郎さんは「繁栄の法則」のおわりに、スティーブ・ジョブズの「病床の詩」を紹介しています。

「私はビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。

他の人の目には、私の人生は成功の典型的な縮図に見えるだろう。

しかし、仕事をのぞくと喜びが少ない人生だった。

人生の終わりには、富など私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。

私がずっとプライドを持っていたこと、認められることや富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。

今やっと理解したことがある。

人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方がよい。

もっと大切な何か他のこと。

それは、人間関係や芸術や、または若いころからの夢かもしれない。

終わりを知らない富の追及は、人生を歪ませてしまう。

私のようにね。

神は、誰もの心の中に、富によってもたらされた幻想ではなく、愛を感じさせるための感覚というものを与えてくださった。

私が勝ち得た富は、(私が死ぬときに)一緒に持っていけるものではない。

私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ」

(参照:繁栄の法則 その二

20世紀は物質的豊かさを求める時代でしたが、21世紀は精神的豊かさを求める時代になると言われています。

時代の先端を走ったスティーブ・ジョブズが死を目前にして詠んだ詩からも、そのことがよく伺えます。

「人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方がよい。

もっと大切な何か他のこと。

それは、人間関係や芸術や、または若いころからの夢かもしれない」

お金持ちになったからといって、決して幸せになれるというわけではないんですね。