北川八郎さんは「繁栄の法則」の中で、人は60歳や70歳になったら欲を捨てて、後に続く若い人たちが正しく生きていける、正しい物の見方ができるように導いていくのが、年を取っていく人間の道だと述べています。

今、私たち日本人はみんな、徳を積もうとしないで、自分の欲や、自分の利のためだけに生きようとしています。

己の利・欲を捨て去るということは、とてもレベルの高い状態であるわけです。

少し譲り合うだけでもいいのです。

若い人たちに、少しづつでもこの訓練をして生きることを教えていきましょう。

そうすると善いことが一杯あるよ・・・と。

そして、60歳、70歳になったら、悟りの世界に入って、後に続く若い人を正しい世界へ導くこと、それが老人の役割でもあるのです。

30代までは人からもらう人生、知恵をもらったり、教えてもらったり、力をもらったり、「もらう人生」です。

40代になったら、今度は「返す人生」です。

40代に入ったら少しづつ若い人たちに返いしていかないといけない。

自分が受けた恩や、情け、学んだ知識、やさしさなどあらゆるものを今度は返すのです。

40代に入ってもまだもらっている人は、そこから成長できない。

いつも私利と欲の世界から脱することができない。

人に返すことができない。

50、60代は今まで受けたこの世のしがらみ、人生の荷物を少しづつ返してこの世から去っていく準備をする年代なのです。

人々に得たものを返すことをしないから、執着を取り去ることができない世界に入り込んでしまうのです。

生活の向上だけが、豊かな社会につながることではないと我々は自覚することです。

徳を積むことです。

徳を積むというのは人に与えること、人のために喜ぶこと、そして人のために尽くせる心を持つことです。

許すことを覚えてゆくことです。

30代の学習は40代のためにあり、40代の苦労は50代のためにあり、50代の悟りは60代で生きてくる。

だから、40代にさぼった人は50代が苦しい、必ずしっぺ返しが来ます。

手を抜いた分、天と言いますか、神と言いますか、全く容赦がありません。

人は手を抜いた分、必ず苦しむ。

楽をした分、あとで全部やってくるのです。

(参照:繁栄の法則

人には、選択の自由が与えられています。

何か困難に遭遇したときに、困難を乗り越えようとするのか、困難を回避してしくのか。

困難を乗り越えていこうとすれば、その過程で自分が成長し、困難を乗り越えた際には、自分が乗り越えた困難にふさわしい恩恵を手にすることができるます。

困難を回避すれば、自分が成長することはなく、したがって何も得るものはありません

これは、原因と結果の法則によるものです。

この原因と結果の法則から誰も逃れることができません。

機械的に適用されるからです。

だからこそ、善きことを生じさせたければ、善き選択をしなければならないのです。

私たちは、日々、一瞬一瞬、選択をしているのです。

何を考え、何を話し、どういう行動を取るのか。

この選択の結果が、自分の将来を創り出すことを肝に命じおきましょう。