足るを知る者は富む
「足るを知る者は富む」とは、老子の言葉です。
現状に満足できる人は、精神的に豊かであることを教えています。
人間は、なかなか現状に満足することができません。
現状に満足できないからこそ、現代の物質的な豊かさを実現できたとも言えます。
しかし、物質的に豊かな現代において、どれだけの人が現状に満足できているのでしょうか。
これだけ物質的に豊かになったにもかかわらず、自殺する人が年間30,000人を超えるのはなぜでしょうか?
物資的な豊かさにはきりがなく、また他人と比較してしまうので、いつまでたっても自分より上の人がいて、結果として満足することができないのです。
むしろ、精神的に満たされることを心がけるほうが、心の安寧を生み出すのではないでしょうか。
精神的に満たされるようなことは、身の回りに無数にあります。
健康であること、ご飯が食べられること、仕事があること、生活の糧を得ることができること、夜眠る寝床があること、自分の心を癒してくれる子どもの笑顔等々。
世界を見渡せば、このようなことができない人がたくさんいます。
このようなことを当たり前だと思わずに、有り難いことと感謝の心をもって生きていくことで、幸せを実現することができるのです。