死後の世界での生活(2)
死後の世界(霊界)での生活と言っても、幽霊や妖怪になるのではありません。
首のないお化けになるのではありません。
立派な胴体と、他人と区別のつく容貌を具えた存在です。
他人を認識するための感覚もちゃんと具えております。
霊の世界で生きていく上で必要な霊的感覚が全部そろっています。
ちゃんと姿があります。
形体を具えております。
具えていないのは肉体的器官だけで、それに代わって、霊界で機能していく上で必要な霊的器官を具えています。
と言っても、人間がしゃべるに必要な器官はありません。
しゃべる必要がないからです。
こちらの世界では思念で通じ合っています。
お互いに思念を出し合い、それだけで通じ合えるのです。
霊界では思念は実体のある存在なのです。
存在するものすべてが思念でこしらえられているのです。
ですから、必要と思うものはどんなものでも手に入れることができるのです。
海もあれば山もあり、湖もあり花も樹木もあり、動物も小鳥もいます。
その美しさの中には実際に霊界へ来ないとわからない種類のものがあります。
ある程度の霊性に目覚めた者なら、もはや物質界の愉しみ(飲食欲・性欲等)を求めなくなります。
仮にいても、それは例外に属します。
もう一つの霊界の有難い点は、地上のような”生きるための必需品”を得るための苦労がいらないことです。
食料品や衣類を買う必要がありません。
お金を払ってまでして家を求める必要がありません。
全部そろっているのです。
(引用:シルバーバーチの霊訓(10)より)
死後の世界(霊界)は想像以上に素晴らしいところのようです。
ただ、しゃべる必要がなく思念で通じ合うため、思ったことがすぐに伝わってしまいます。
人間のように心で思ったことと裏腹のことを言ったりすることはできないのです。
悪しきことを考えたり思ったりしているとそれがすぐに相手に伝わってしまうのです。
だからこそ、地上での生活の中で常に善き事をのみ思うように心を浄化させておく必要があるのだと思います。