死んだ後どうなるのか
私たち人間は、1人の例外もなく、死後も生き続けます。
肉体はなくなりますが、魂はそのまま生き続けるのです。
魂に死というものはありません。
永遠に生き続けるのです。
肉体の死が、それまでの人生をリセットするということもありません。
死ぬ前の意識や記憶がそのまま継続するのです。
事故などで何の前触れもなく死んでしまうと、死んだことに気づかずにそのままそれまでの生活をしようとします。
家族や友人のもとにいき、話しかけようとするのですが、家族や友人は当然気づきません。
このようなことが繰り返されるうちに、自分が死んだことを悟るのです。
肉体は地上で生活するための道具であり、人が車を運転するように魂が肉体に宿って肉体を操作しているのです。
車が故障して動かなくなったからといって、ドライバーが死んだわけではありません。
肉体を剣道の道具に例えることもできます。
剣道をする時には、面や胴や籠手などの窮屈な道具を身につけなければなりませんが、魂にとっての肉体も同じように窮屈以外の何物でもないのです。
そして、死ぬことにより、肉体という制約から解放されて本来の自由な存在となるのです。
死後の世界は一般には霊界と呼ばれますが、死んで霊界にいくと地上生活のあらゆる出来事を、動画を見るように見せられます。
良かったこと、悪かったこと、努力したこと、頑張ったこと、怠けたことなどが次々と動画を再生するように見せられるのです。
それを見て、反省すべき点は反省し、地上で学ぶことが学べていない、やるべきことができていないと判断した場合には、もう一度地上に生まれてくることを選択することもできます。
例えば、生まれながらに脳性麻痺の人がいますが、その肉体に宿っている霊魂は私たちよりもはるかに霊格が高く、一層の霊的向上のためにあえてそうした不自由な身体に宿って、そうしなくては得られない貴重な体験を積むために、脳性麻痺という環境を選択してきているケースもあるのです。
地上での生活に満足し、地上で学ぶことはもうないと判断したら、霊界でさらなる高みを目指すこともできます。
霊界には何層もの階層があり、霊格が向上するにつれ、上の階層に移り住むことになるのです。
私たちが生活する地上は、霊界の中で小学校に例えられることがありますが、霊界全体の中での位置づけはそのレベルだということです。
地上での学習を卒業して霊界に戻ると、そこは地上に比べてはるかに美しく自由な世界のようです。
そして、そこで永遠の時をかけて、霊格の向上を図るための生活を続けていくことになるのです。