死は怖いものではない

死という現象は、少しも怖いものではありません。

痛みも不快感もありません。

気が付くと、自分が肉体の上を漂(ただよ)っています。

あなたと肉体は、銀色に光る1本のひものようなものでつながっています。

そのひも状のものは、呼吸をしているかのように脈打っていますが、やがて力を失いどこかへ消えてしまいます。

臨終というのは、この時です。

しかし、実際に死んだのはあなたの肉体であって、あなた自身は銀色のもやの中を上昇していきます。

そして、背後霊が迎えに来て、案内してくれるのです。

案内されたところには、生前のあなたと縁の深かった人たちが待っています。

そのうちに、もやが晴れて、一面色彩豊かな世界が広がります。

あなたは地上生活を卒業する瞬間です。

その後、眼前にまるでテレビを見るように、あなたの生前の生活の一切が映し出されます。

良かったこと悪かったこと、愚かなこと誠実なこと、何もかもが映し出されるのです。

何一つ隠すことはできません。

その場を逃げ出したくなっても、逃げることはできません。

ただ、じっと見つめているしかないのです。

映像が終了します。

今度はそれを分析し検討しなければなりません。

みずから求めて地上へ行った目的は達成できたのか。

次はどうするべきか。

もう一度地上へ戻るべきか、それとも一段高等な別の世界に挑戦してみるべきか。

霊界にとどまって、誰かの背後霊として働く方法もあります。

いずれを選ぶにしても、選択権はあなたにあります。

背後霊のアドバイスはあるようですが、最終的に決定するのはあなた自身です。

その結論を出し、改めて地上で自分の成長を志すことにするとします。

あなたは自分の成長にとって最適だと思う環境を選び、その機の熟するのを待ちます。

やがて、その時期が訪れます。

あなたは霊界の友人・知人にしばしの別れを告げます。

すると、それまでの記憶が消えます。

時を同じくして地上の1対の男女に、生命の種子が芽生(めば)えます。

そして、その種子にあなたが宿ることになります。

あなたが今回の人生において天才となるか凡才となるか、有名人になるか平凡な生活を送るか、こうしたことはこの時点において既に決まっているのです。

もちろん、あなたも承知しています。

大切なことは、その人生をいかに生き抜くかです。

そして、この世に生まれてきた目的を果たし、自分の霊的進化を遂げることなのです。