恩という言葉の意味

恩という言葉は、上に「因」、下に「心」から出来ています。

因は文字通り「原因」のことで、原因と結果の法則に基づいた結果である現在の自分、身の回りの環境を素直に受け入れ、そのもとである因に対して心から有難く感謝することです。

人間学を学ぶ月刊誌『致知』2016年9月号に、元京都大学総長の平澤興氏のことばが載っていました。

『おんー恩』という言葉を辞書で引くと、「めぐみ」「いつくしみ」とか、「目上に人から受けたありがたい行為」「目上の人がかける情け」などと説明してあるが、しかし、表意文字としての漢字の『恩』には、本来もっと深い意味がある。

『恩』の字は、上に「因」と下の「心」からできているが、「因」とはもと、原因とかいうことで、「恩」とはものごとのもと、ことに自らの今日の姿のもとを知って、これを心にいただき、ありがたく思うことである。

(引用;『致知』2016年9月号「平澤 興の生き方信条」より)