富士ゼロックスの今日の発展につながった発想の転換
富士ゼロックスがコピー機を開発した当時のことです。
開発当時は売れると思っていましたが、高価だったため全く売れませんでした。
その時に富士ゼロックスは、顧客の価値は何かを考えました。
顧客の価値を突き詰めていく中で、顧客が求めているものはコピー機ではなくコピーだということに気づき、そこから事業活動を切り替えました。
つまり、コピー機を売ることを止めてコピー機をただで置かせてもらい、使った分のコピー代だけを請求するようにしました。
断る会社は一社もなかったといいます。
これが突破口となり、富士ゼロックスは一気に飛躍しました。
コピー機を売らずに、コピーを売る。
この発想の転換が、富士ゼロックスの今日の発展につながったのです。
(参照:『致知』2月号より)