大事なことは、自分を磨き高めること

シベリア抑留者の志水陽洸(ようこう)さんという方のお話です。

志水さんは第二次世界大戦後、極寒のシベリアに抑留され、粗末な食事で毎日重労働を強いられていました。

ある日、志水さんは同じ捕虜でありながら、生き生きと働く村中一等兵と出会います。

村中一等兵は憔悴した志水さんにこう言いました。

「大事なことは目的意識の自覚です。

あなた方はこの自覚を喪失している。

闘いに敗れたからといって、日本人の希望まで奪い去られたと思うのは大間違いです。

私たちは亡くなった戦友たちの霊と遺志を背負って、祖国に帰り、日本を立派に再建させる義務があるのです。

大事なことは自分自身を磨き高めることなんです。」

(引用;『致知』2016年12月号より)