地上での生活の目的
もしもあなたが何一つ間違いを犯さない人だったら、あなたは今この地上にはいらっしゃらないはずです。
間違いを犯す人間だから地上に来ているのです。
しくじってはそこから教訓を学ぶのです。
もしもしくじらないほど完全な人間だったら、物質界に生まれてくる必要はありません。
勉強のために地上へ来ているのです。
しくじっては学ぶ、それが進化の法則の一環なのです。
しかも進化はどこかでおしまいとなるものではなく、限りなく続く営みなのです。
その目的は完全の成就です。
が、その完全性がまた無限の性質のものであり、いつまでたっても成就できないのです。
完全を成就しているのは大霊のみです。
無限なる愛と無限なる叡智の権化なのです。
完全性が増せば増すほど、さらにその先に成就すべき完全性があることに気づきます。
これが完全、という静止した状態ではありません。
進化の法則はありとあらゆる段階を通じて働いており、それらがすべて連動しているのです。
人類の身体上の進化も、地上の科学者がどう言おうと、まだ終わったわけではありません。
まだまだこれから開発されるべき表現形態があります。
同様に、精神的ならびに霊的進化も、この地上にあってさえ、三位一体の部分的側面として、到達すべき段階に至るにはまだまだ前途遼遠です。
要するに進化とは地上においても全宇宙においても無限の過程であり、そのこと自体が宇宙の全機構を案出した無限の知性の存在の証明であることを認識してください。
その知性が絶対に誤ることのない法則によって統治し、ありとあらゆる側面を導き、支え、そして規制しているのです。
われわれはその愛と法則と叡智の機構の中に存在しているのです。
間違いを恐れてはいけません。
そこから学び、刻一刻と霊的に成長していくのです。
(引用:シルバーバーチの霊訓(9)より)