コロンブスがアメリカ大陸を発見しスペインに戻ってきた後に、ある宴会に招かれた時のことです。

ある貴族からこう言われました。

「君はアメリカを発見したが、誰でも西へ西へと行けば、アメリカにたどり着くに決まっているのだ。

ただ、偶然に、君が最初にぶつかったというだけのことじゃないか。」

コロンブスは黙って立ち上がり、ゆで卵を一つ持って、こう言いました。

「皆さん、どなたか、この卵をまっすぐに立ててくださいますか」と。

その場にいたみんな試みましたが、卵がころころと転がってしまって、うまく立ちません。

最後にコロンブスが「それでは私が立てて見せましょう」といって、卵の端を少し割って平たくしてそこを下にして卵を立てました。

それを見て周りにいた人たちは笑いました。

「なんだバカバカしい。それなら誰だってできるじゃないか」

すかさず、コロンブスは言い返しました。

「そうです。誰にでもできる容易なことです。

しかし、この容易なことを、たった今、どなたもできなかったのです。

他人のしたことを見れば、誰でも容易なことだと思いますが、誰もやらないときに真っ先にそれをやるということが貴(とうと)いのです。

真似(まね)ることは全くやさしいんですがね」

これが、逆転の発想として有名な「コロンブスの卵」の話です。

「創見(そうけん)は難(かた)く、模倣(もほう)は易(やす)し」ということです。

(参照:あの斎藤一人さんが「7回読みな」と勧めた「人生を創る言葉」