わずかなお金で善いことをしよう
アメリカ合衆国建国の父と称(たた)えられるベンジャミン・フランクリンが、ある人から「お金を貸してくれ」という手紙を受け取りました。
フランクリンは10ドル紙幣とともに次のような手紙を送りました。
「このお金はあげるのではなく貸すのです。
あなたはこれから郷里へ帰れば、必ず何か仕事を見つけられるでしょう。
そうすれば、そのうちに今お貸しする10ドルを返すことができるようになるでしょう。
そうなった時には、このお金を私に返してくださったつもりで、他の困っている正直な人に貸してあげてください。
その人がまた返せるようになった時は、またそれと同じ境遇に遭っている人に、その借金を払うという条件で貸してください。
それで私に対する負債は済んだものとお考えください。
こうして、このお金が先から先へとたくさんの人に渡っていくことを、私は切に望んでいます。
この良い計画が、考えの足らない怠け者のために中止されることのないように祈っています。
これはわずかなお金で善いことをしようという、私の考えなのです。
私は立派な仕事のためにお金を皆さんにあげるほど金持ちではありません。
ですから、このような方法で少しでもたくさんのお金を使いたいと思うのです。」
ベンジャミン・フランクリンは、のちにもっとお金持ちになってペンシルバニア大学を設立します。
(参照:あの斎藤一人さんが「7回読みな」と勧めた「人生を創る言葉」)