お金は稼ぐよりも使う方が難しい

純粋に世のため人のために努力して働き、幸いにしてお金が貯まり大金持ちになった人でも、お金の使い方を誤り、晩節(ばんせつ)を汚してしまう人がいます。

お金を使うことは、稼ぐよりももっと難しいと思います。

お金を貯め込んで使おうとしないのもお金の流れを止めてしまうことになり、体内の血の流れを止めることに等しく、いずれその弊害が起きると思います。

欧米諸国では、稼いだお金の2割を寄付するという習慣がありますが、このようなことが実践できれば、お金の良い循環が生まれるでしょう。

日本でも最近は、自然災害が起きた時にふるさと納税などを利用して災害地に寄付をする人が増えていますが、とても良いお金の使い方だと思います。

私たちが、この世に生を受けた目的は、この地上で人間として、霊魂としての進化向上を図ることにあるということを、これまで書いてきました。

では、人間としての、霊魂としての進化向上のためにはどうればよいのかというと、それは自分さえよければよいという利己的な考えを改め、世のため人のためにという利他の心で考え行動することです。

お金も自分のためだけに使うのではなく、他人のために使うことができるようになって、始めて1人前の人間になったということができるのではないでしょうか。

家族のために、自分より貧しい人のために、困っている人のため、他人を喜ばせるために使ってこそ、お金は活きるのです。

このようなお金の使い方をすれば、お金は必ず自分のところに戻ってきます。

「善因善果」、「因果応報」、「積善の勧め」などという昔からある言葉は、みんなこのことを意味しているのです。

善い原因となることをすれば、必ず善い結果が起こるということです。

そして、もう1つ忘れてはならないのは「実るほど首の垂れる稲穂かな」ということです。

お金持ちになればなるほど人間的にも成長し、腰が低く、謙虚にならなければならないということです。

秋になると田んぼの稲穂がお米を実らせて、その重みで頭を下げたようになっている姿を見て、昔の人は人間もこうでなければならないと感じたのです。