お金の上手な使い方
倹約とケチは同じものではありません。
贅沢と浪費も異なります。
倹約はした方が良いですがケチケチしない。
自分の気分が良くなる贅沢はするけど浪費はしない。
そういう生き方が大切です。
例えば、ホテルに泊まる時に、最高級のホテルの一番安い部屋と三流ホテルの一番良い部屋が同じ値段だったら、最高級のホテルの一番安い部屋に泊まった方が良いのです。
同じ値段でも、従業員の応対やサービスなどは最高級ホテルの方が良いからです。
ロビーやレストランの雰囲気も違い、最高級ホテルでは贅沢な気分を味わうことができるからです。
贅沢をしながら、同時に一番安い部屋に泊まるという節約をしていることになります。
レストランやお寿司屋さんに行くときも同じことが言えます。
三流のお寿司屋さんに入って上寿司を食べるよりも、一流のお寿司屋さんで並みのお寿司を食べた方が良いのです。
一流のお寿司屋さんならネタが良いから、安いものでも美味しいのです。
特にランチは、リーズナブルな値段で提供してくれるお店が多いです。
お金の使い方についても、上手な使い方というのがあります。
昔から「安物買いの銭失い」といいますが、その通りだと思います。
毎日使うものはなるべく一段上のランクの、高価で良いものを買います。
たまにしか使わないもの、あるいは定期的に買い替えるものは安価な物を買うのです。
例えば、我が家では、以前、イタリア製のダイニングテーブルから安いダイニングテーブルに買い替えたことがありましたが、何となく心が貧しくなるように感じたものです。
また、晩酌用のグラスとしてバカラのグラスを購入しましたが、晩酌のお酒が一層美味しく感じられ、贅沢な気分に浸ることができようになりました。
このような心のありようは、とても大切で、心が貧しくなるようなことはできるだけ避けることが賢明です。
なるべく心がリッチな状態になるように生活することが大切だと思います。
人に贈り物をするときにも、コツがあります。
1万円程度の贈り物をするときに、1万円の腕時計を贈るのではなく、1万円のスリッパを贈るのです。
1万円の腕時計を贈られてもあまりうれしくないですが、1万円のスリッパなど自分では買わないので、贈られた人は大事に使ってくれると思います。
また、お歳暮などの贈り物に、ビールの詰め合わせや調味料の詰め合わせを贈る人がいますが、印象には残らないと思います。
例えば、極上の醤油や梅干し、お味噌などを贈るのです。
日用品である醤油でも、手造りで丁寧に造った良い醤油は、スーパーで売っているものとは味が全く違うので、贈られた人はきっと印象に残ると思います。
和歌山で昔ながらの方法で造っている梅干しも、値段はせいぜい2,000円か3,000円程度と決して高くはなく、美味しいものがあります。